ダイエットをしたことがある方、またはそうではなくても「チートデイ」というお話を聞いたことがあると思います。
そして実際に取り入れている人も多くいると思います。
この「チートデイ」ですがダイエットのテクニックとしてもちろん有効なのですが、やり方を間違えてしまうと何も意味がないどころか、逆にダイエットの失敗につながってしまう恐れもあります。
今回は「チートデイ」のやり方についてご説明していきます。
チートデイの目的
そもそもチートデイの目的とはなんなのか??
それはズバリ代謝を上げるということです。
ダイエットで食事制限をして、摂取カロリーが少ない生活を長く行うと体はその状態に慣れてきてしまいます。その少ないカロリーで生きていけるように順応してしまうんです。
人間の体は非常によくできているなと感心すべきポイントではあるんですが、ダイエットにとってはこれは大きなマイナスです。
せっかく頑張って少なくしている食事の量で痩せることができなくなってくるわけですから。
そんな状態の時に有効な手段の1つとして挙げられるのがチートデイということになります。
「チート」というのは騙すという意味です。つまり自分の体を騙す日=チートデイということです。
チートデイのタイミング
チートデイを行える条件
先ほどチートデイとは代謝が下がっているタイミングとお伝えしましたが、それ以前にある程度の条件もあります。
- ダイエットを始めてある程度の期間が経っている
- ダイエットが進んでいる
- 体温が下がっている
ダイエットを始めてある程度の期間が経っている
ダイエットを行ってすぐに代謝が落ちるということはありません。
ですのでダイエットを始めたばかりの状態でチートデイと思ってたくさんの量を食べてしまう事はなんの意味もなく、ただ単に大量にカロリーを摂取しただけということになります。
具体的には少なくともダイエットを開始してから1ヶ月以上はチートデイは必要ないと考えられます。
ダイエット初期でまだ食事制限に慣れていない時にチートデイを行う事は逆に歯止めが効かなくなってそのままズルズル食べ続けてしまう可能性も高くなりますのでご注意ください。
ダイエットが進んでいる
前述した内容と若干重なる内容ですが、ダイエットがある程度進んで実際に数字や体にダイエットの効果が表れているということもチートデイを行うタイミングの条件として挙げられます。
例えある程度の期間ダイエットを行っていたとしてもその期間に全然効果が出ていないという事はダイエットが全く進んでいないという事なのでチートデイを行う必要は全くありません。
その場合はチートデイを行うのではなく、今行っているダイエットの中身をもう一度改める必要があります。
体温が下がっている
体温が普段より低くなっている日が続いている場合にはチートデイが良い効果をもたらす場合があります。
体温が低下しているという事は基礎代謝が下がっているということなので前述したチートデイの目的である代謝を上げるという所に合致します。
具体的には通常時よりも0.2度ほど低くなっていればそれはチートデイを試す価値が十分にあると言えます。
チートデイのやり方
やり方は2通り
チートデイの主なやり方は次の2通りです。
- 糖質の摂取量を増やす
- 内容はあまり気にせずカロリー摂取量を上げる
上の2つのやり方はどちらも間違いではなく効果があります。
ただ今回は初めてチートデイを行うという事を前提として「糖質の摂取量を増やす」やり方を推奨したいと思います。
理由としては「脂質」を大量に摂取するとお腹に溜まって意外とカロリーが摂取できないことと、揚げ物や洋菓子などを大量に食べたりする場合が多いので、そのままチートデイが終わった後も食べてしまう可能性が高くなるというメンタル的なことも考慮して今回はこの方法を推奨します。
具体的なやり方。
食事量
チートデイの具体的なやり方についてご説明します。
この時重要なのは肝臓、筋肉がしっかりとグリコーゲンで満たされることが重要で、そのための食事量が必要となってきます。
具体的な食事量の目安ですが「体重1kg×12g」の糖質量が必要となります。
つまり60kgの人であれば60×12=720gとなります。
720gの糖質と簡単に言っても結構な量です。
一般的なご飯茶碗1杯(150g)で糖質量は40〜50gといったところです。
つまり720gの糖質量となるとご飯15杯程度の糖質量ということになります。
食事の仕方
もちろん上記の量を3食で食べるのはほとんど不可能に近いと思います。
何回かに分けて、また食材も小さくて糖質が多く摂れるような(餅などはオススメ)食材を基本として行うのがオススメです。
それでも厳しければ2日間に分けて行ってもOKです!
成功の目安
初めにお伝えしたようにチートデイの目的は代謝を上げることにあるので、これが達成できていなければ行う意味がありません。
1日チートデイを行って次の日に体温が通常に戻っていればOKです。
逆にまだ戻っていないようでしたらもう1日続けてみましょう。
注意点
怖がらずにしっかりと行う。
最後にやりがちなミスを1点だけご紹介しておきます。
チートデイは基本的に減量中に大量の食事を摂るという基本的には反対の行動をします。
そのためいざチートデイを行う時に食べるのをためらって中途半端な食事をしがちです。
これでは全くチートデイの意味がありませんし、むしろただいつもより多くのカロリーを摂っただけで終わることになります。
チートデイの時には思い切って大量に食べるということを忘れないでください。