最近のダイエットは「脂質」よりも「糖質」の方に注目して行われているケースが多い様です。
少し前までは「ケトジェニックダイエット」はボディメイクを行って大会に出場する様な人達が行う様なダイエットでしたが、最近はダイエット初心者の人も取り組んでいる人が増えています。
そんなケトジェニックダイエットですが中々うまくいかないという人がかなり多いです。
なので今回はケトジェニックでうまく痩せられない要因をご紹介します。
私自身もケトジェニックが成功した事も失敗した事もありますのでその要因も含めてお伝えします。
成功できれば効果が高いのでダイエット成功に大きく近づきます!
目次
具体的な要因
脂質の量が足りない
普段人の体というのは「糖質」をエネルギーとして動いておりますが、ケトジェニックダイエットでは「脂質」から作られる「ケトン体」をエネルギーとします。
ですのでこの脂質が足りないということはすなわちエネルギー不足であり、単に糖質をカットしているだけの状態ということになります。
この場合は上手く体がケトーシス(ケトン体をエネルギーとしている状態)になれず上手く体脂肪を燃やす事ができません。
『でもケトジェニックやってるんだからその位はわかってるよ?』と思われた人もいるかもしれません。
もちろんケトジェニックについてはご理解されていることだと思います。
ですが脂質の量を摂るというのは結構大変です。
例えばですが
- 設定カロリー2500kcal
- 仕事の都合で1日3食が限界
という人がいるとしましょう。(今回はごく簡単な設定にします笑)
総カロリーが2500kcalという事は脂質でのカロリーが1500kcalという事になります。
脂質1gが9kcalですから約170gを脂質から摂る必要があります。1食にすると約55gです。
ちなみに55gというと全卵で言うと大体5〜7個位です。(卵の大きさや種類によって変わります。)
鶏もも肉だと100gあたり脂質が13gです。※日本食品標準成分表参照
結構大変だと思いませんか?そして現在ケトジェニックダイエットを行っている人はこの量摂れていますか?
特に年齢を重ねると脂を段々取れなくなりますのでしっかりと意識して脂質量を管理する必要があります。
カロリー計算ができていない
これは以前に私自身が陥った失敗の要因です。
ダイエットをしていない時期は多くの人が米やパン、麺などの炭水化物を主に食べている人がほとんどだと思います。
なのでダイエットの時に脂質をカットするいわゆる「ローファットダイエット」を行う場合にはカロリーの管理が非常に楽です。
これまで食べていた普段のおかず(肉や魚)の脂質量を抑えて炭水化物の量を調整すればある程度は管理する事ができて大きく狂う事はあまりありません。
しかし、ケトジェニックダイエットを行う場合は「脂質」と「糖質」を逆転させて、これまで食べていた量がほとんど参考になりません。
そしてこれは私自身が良い例ですが、この計算が非常にめんどくさいんです。
なので私はあまり細かく計算せずに、なんとなくの分量で食事をしていました。
1番最初にケトジェニックダイエットを行った時に成功した事もあって単になんとなく続けてしまい1ヶ月という期間を無駄にする結果となってしまいました。
※2週間くらいやっても効果が見られない場合には何か間違っている可能性がありますから見直すことをオススメします。
糖質を摂りすぎている
これは中々気付きにくい要因です。
ケトジェニック中にはもちろん「米」や「麺」は食べる事は無いと思います。
ですがこれ以外にも無意識に糖質を多く含む食材を食べてしまっている可能性があります。
糖質が多い | 糖質少ない |
芋類、かぼちゃ、玉ねぎ、蓮根など | キャベツやレタス等の葉物、ブロッコリー、なす他多数 |
野菜は基本的に糖質は少ない物がほとんどですが、よく食卓にあがる頻度が割と多い、芋や玉ねぎなんかは糖質が多く含まれるので注意が必要です。
野菜の他にもケチャップやソース、ドレッシングなどの調味料にも糖質が多く含まれる場合があります。
筋肉量が非常に多く、ケトジェニックダイエットに慣れているような人であれば多少糖質を摂っても問題はありませんが、まだボディメイクやダイエットを始めて日が浅い人は細かいですが気をつけた方が無難です。
解決策
食事以外から脂質を摂取する
1度の食事でそんなに脂質量を摂る事が難しい場合には別の形で脂質を確保する必要があります。
- MCTオイルやオリーブオイルを活用する
- ナッツ類やアボカドを間食で食べる
この記事の初めに貼った以前の記事でもご紹介しましたが「MCTオイル」に関しては必須アイテムと言えるでしょう。
無味無臭なので味噌汁やコーヒーなんかに混ぜて食事では摂りきれない部分を補ってくれますので、量を測って活用すると良いです。
MCTオイルは熱に弱く、調理油としては使用できないのでその場合にはオリーブオイルを使用することをオススメします。
ナッツ類にも非常に良質な脂質が含まれています。またコンビニでも手軽に購入できますので間食としては非常に使いやすい食材といえます。
アボカドも同様に良質ば脂質が含まれます。ナッツ類に比べると間食としては不向きかとは思いますが、食事の際に一緒に食べることでこれも脂質量を補う事ができます。
自分でやらない
カロリーの計算はもちろん自分でやることは可能です。
ですがその食材のカロリーや栄養素を調べたり、調味料のカロリーを考えたりとはっきり言ってかなり面倒臭いです。
なのでそんな時は自分でやらずに他に頼ってしまいましょう。具体的には
- パーソナルトレーニングを受ける
- アプリを利用する
まずはパーソナルトレーニングですが、これは単にトレーニングの指導を受けられるわけではありません。
そのジムやコースによっても異なりますが食事の指導も受ける事ができます。場合によっては食事のメニューを考えてもらえる事もあります。
もしそうならこれほど簡単な事はありません。後は自分がしっかりとそのメニュー通りの食事を摂れるかどうかだけです。
多少費用はかさみますが、間違ったダイエットを何度も繰り返すよりはずっと良いです!
もしパーソナルトレーニングを受けるまででもない、又は費用をあまりかけたく無いという場合には今はカロリー計算をしてくれるアプリが色々とありますのでそちらを活用してみると良いです。
アプリに関しては最終的に食事の内容は自分で考える必要がありますが、食材のカロリーを調べたりする必要がない分かなり楽になることは間違いありませんのでオススメです。
まとめ
ケトジェニックダイエットで失敗しやすい要因は
- 脂質が足りない
- カロリー計算ができていない
- 糖質を摂りすぎている
そして解決策としては
- MCTオイル等を活用し脂質の必要量をしっかり摂る
- 必ずしも自分で全部やる必要はない。トレーナー等に頼っても良い
ケトジェニックダイエットはしっかりと行う事ができれば結果が早く出やすいダイエットです。
例えば「夏までに痩せたい」「結婚式までに痩せたい」などの場合には非常に適していると言えますので、正しい知識を持って、取り組んでください。
そうすれば理想の体を手にいれる事ができます。